【御注意】
ヴィスコンティ、ゴダール、フェリーニ 、 ヒッチコック、
キューブリック などの 有名監督作品は たぶんありませんが、
ここでは太陽の下に出ることなく見逃されてきた映画の中でも
   特にFragment兎影館のお薦めを(仕事に関係なく)
  不定期に御紹介していきたいと思います。

      

『魔王』The Orge
1996年 
◆出演:ジョン・マルコヴィッチ/アーミン・ミューラー・スタール/ゴットフリート・ジョン ほか    
監督フォルカー・シュレンドルフ
◆脚本:ジャン・クロード・カリエール/フォルカー・シュレンドルフ/ミシェル・トゥルニエ  
音楽:マイケル・ナイマン
◆配給:ケーブル・ホーグ
原作:「魔王 上下」 ミシェル・トゥルニエ 著  みすず書房刊

◆あらすじ
未来のドイツ兵になるべき男の子達をドーベルマンを従え
田舎の小さな村々に捜し求める、 従順で純粋なアベル(ジョン・マルコヴィッチ)。
彼はいつしか人々に“鬼=魔王”の名で知られるようになっていった。
彼にとって自分が子供を集めるのは、子供達を救うことであり、
その使命を疑う余地など微塵もなかった……。】

◆見どころ
coming soon

『フランキー・ スターライト』 2002/9/14
1995英・仏・アイルランド  
◆監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ  
◆脚本:チェット・レイモ/ローナン・オリアリー
◆撮影:ポール・ルーファー 
◆音楽:エルマー・バーンスタイン
◆出演:アンヌ・パリロー/ガブリエル・バーン/マット・ディロン    
    アラン・ベントリー /ルディ・デイビス/ジョージナ・ケイツ
◆配給:ギャガ・コミュニケーション
◆原作:「星空のフランキー」改め
    bk1「星空の恋人達」 チェット・レイモ著  中江昌彦訳 ソニー・マガジンズ刊

◆あらすじ
ドイツ占領下のフランスの小さな町で予知能力を持ち 「聖女」と
呼ばれた美しい女ベルナデット・ボワが父の処刑と母の自殺を経て
アメリカ艦隊のカリフォルニア号に密かに乗り込む。 途中降ろされたアイルランドで
小人症の子供を出産する。 この子供フランク(=フランキー)が大人になって書いた
自伝的小説「夜の狩人」。回想の中の星屑、 出版を巡る人々、恋人達のゆくえを描く。】

◆見どころ
映画公開時のキャッチコピーは“世界で一番素敵な恋”。
アンヌ・パリローとマット・ディロンがメインビジュアルだった。
宣伝とはまったく違う印象の映画である。
マット・ディロンはベルナデット(アンヌ・パリロー)を
船で見掛けたアメリカ兵で、その明るさでベルナデットの恋人にはなるのだが
明るさ(何も考えていない)故に破局してしまう。
この映画は星の魅力を教えてくれた移民管理局員ジャック(ガブリエル・バーン)、
ジャックの美しい娘達、ベルナデットの
恋、星々の情景、
フランクの孤独(障害すらベストセラー作りに利用されることに
乾いた諦めとユーモアを持ちながらも苦しむ)と
“美”への渇望を描いている。 途中、その孤独に胸が詰まるがハッピーエンドで救われた。
ベルナデットは一人では本を読み、他人に会っているときは常に飢え“食べて”いる。
「星空の恋人達」を読むと、ベルナデットが読んでいた小説は
ヒッチコックの映画『鳥』の原作で知られるダフネ・デュ・モーリア、詩はW.B.イェイツ

普通の恋愛小説と思って手に取るとかなり印象が違うので、
できれば映画を見てから本を読むのがおすすめ。

チェット・レイモは天文・物理学者で著書に「石の蜜」「地球の殻」、
エッセイ集「夜の魂  天文学逍遥 」山下知夫訳がある。

『青い夢の女』

『ワイルドバンチ
『探偵スルース』
『フリッツ・ザ・ キャット』
『ラムの大通り』
『狼は天使の匂い』
『バード・シット』
『砂漠の流れ者
『シン・レッド・ライン
ピクニック・アット・ハンギングロック』
ファニーとアレクサンデル』
Fragment兎影館
更新:2002/9/18